治療中断のリスク!なぜ継続が必要か

投稿日2020年6月17日 投稿先 抜け毛

AGA治療は長期戦であり、効果を維持するためには基本的に治療の継続が必要です。「治らないなら、途中でやめても同じでは?」と思う方もいるかもしれませんが、治療を自己判断で中断することには大きなリスクが伴います。なぜAGA治療の継続が必要なのか、その理由を理解しましょう。AGA治療薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなど)の効果は、薬が体内で作用している期間に限られます。これらの薬は、AGAの進行メカニズム(DHTの影響や毛根の不活性化)に働きかけ、薄毛の進行を抑えたり、発毛を促したりしていますが、AGAの根本的な原因である遺伝的素因やホルモン感受性そのものを変えるわけではありません。そのため、薬の服用や塗布を中止すると、薬による抑制効果がなくなり、AGAの進行メカニズムが再び活発化してしまいます。DHTの生成が元に戻り、毛根への攻撃が再開され、ヘアサイクルは再び乱れ始めます。その結果、治療によって得られていた効果、例えば、抜け毛の減少、髪の太さや密度の改善などは、徐々に失われていくことになります。多くの場合、治療を中断してから数ヶ月から1年程度で、治療開始前の状態に戻ってしまう、あるいはそれ以上に薄毛が進行してしまう可能性があるのです。せっかく時間と費用をかけて治療を続け、改善が見られていたとしても、中断によってその努力が水の泡となってしまうことになりかねません。特に、治療によって発毛した髪の毛は、薬の効果によって維持されていた部分が大きいため、治療を中断すると比較的早く抜けてしまう傾向があるとも言われています。つまり、AGA治療は、高血圧や糖尿病などの慢性疾患の治療と同様に、症状をコントロールするために「継続」することが前提となる治療法なのです。「治らない」からといって途中でやめてしまうのではなく、「進行を抑え、良い状態を維持するために続ける」という意識が重要になります。もちろん、副作用や経済的な理由などで、治療の継続が困難になる場合もあるでしょう。しかし、そのような場合でも、自己判断で中断するのではなく、必ず医師に相談し、今後の対応について話し合うことが大切です。