ヘアサイクルの変化加齢と抜け毛

投稿日2022年7月16日 投稿先 AGA

年齢を重ねると、抜け毛が増えたように感じる、というのも薄毛の悩みの一つです。これは、加齢に伴う「ヘアサイクル(毛周期)」の変化が大きく関わっています。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの一連の周期のことで、通常は「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階を繰り返しています。「成長期」は、髪が活発に成長する期間で、通常2年から6年ほど続きます。頭髪の大部分(約85~90%)はこの成長期にあります。「退行期」は、髪の成長が止まる短い期間(約2~3週間)です。「休止期」は、髪が抜け落ちる準備をする期間で、約3~4ヶ月続きます。毛穴の奥では次の新しい髪が育ち始めており、古い髪はこの新しい髪に押し出されるようにして自然に抜け落ちます。健康な状態では、このサイクルが規則正しく繰り返され、常に一定の毛量が保たれています。しかし、加齢とともに、このヘアサイクルに変化が生じます。最も大きな変化は、「成長期の短縮」です。若い頃は数年間続いた成長期が、年齢とともに短くなる傾向があります。成長期が短くなると、髪が十分に太く長く成長する前に退行期・休止期へと移行してしまうため、細く短い毛が増え、髪全体のボリュームが失われます。また、「休止期の割合の増加」も起こりえます。成長期にある髪の割合が減り、代わりに休止期にとどまっている髪の割合が増えることで、相対的に抜け毛が増えたように感じられたり、髪全体の密度が低下したりするのです。さらに、毛包(毛根)自体の機能も加齢とともに低下するため、新しい髪が生えてくるまでの時間が長くなったり、生えてきても細い毛しか生えなくなったりすることもあります。これらのヘアサイクルの変化は、加齢による生理的な現象であり、ある程度は避けられません。しかし、この乱れは、生活習慣の乱れ(睡眠不足、栄養不足、ストレスなど)や、頭皮環境の悪化によって、さらに助長される可能性があります。したがって、加齢による変化を緩やかにし、健やかなヘアサイクルをできるだけ長く維持するためには、バランスの取れた生活習慣と適切な頭皮ケアが重要になってくるのです。