ザガーロで期待できる髪の変化とは

投稿日2020年10月27日 投稿先 かつら

ザガーロは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として知られるデュタステリドを有効成分とする医薬品です。AGAは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に作用し、毛髪の成長期を短縮させることで薄毛や抜け毛が進行する疾患です。ザガーロの主成分であるデュタステリドは、このDHTの生成に関わる5αリダクターゼという酵素の働きを阻害します。特に、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型が存在しますが、デュタステリドは両方の型を阻害する点が特徴です。これにより、DHTの濃度を効果的に低下させ、毛髪の成長期を正常な状態に近づけることで、抜け毛の減少や毛髪の太さ、本数の増加といった効果が期待されます。臨床試験においては、ザガーロを服用した多くの被験者で毛髪数の増加や硬毛(太くしっかりした毛)への変化が確認されています。効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、一般的には服用開始から3ヶ月から6ヶ月程度で何らかの変化を感じ始める方が多いとされています。初期には、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」と呼ばれる現象が起こることもありますが、これは毛周期が正常化する過程で起こるものであり、治療が効果を発揮し始めているサインの一つと考えられています。ザガーロの効果を最大限に引き出すためには、医師の指示に従い、毎日欠かさず服用を継続することが重要です。自己判断で服用を中止したり、用量を変更したりすると、期待される効果が得られなかったり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。また、ザガーロはAGAの進行を抑制し、毛髪の状態を改善する薬であり、完全に元の状態に戻すことを保証するものではありません。治療の目標や期待できる効果については、事前に医師とよく相談し、理解を深めておくことが大切です。