AGAの診断において専門医が用いる最強の武器の一つがマイクロスコープです。これは頭皮を数十倍から数百倍に拡大してモニターに映し出す装置であり肉眼では絶対に見ることのできない微細な世界を明らかにします。私たちが普段鏡で見ているのは髪全体のボリュームやヘアスタイルのシルエットですがマイクロスコープが映し出すのは毛穴一つひとつの状態やそこから生えている髪の太さ本数そして頭皮の色味や質感です。これを見ることで漠然とした「薄くなった気がする」という不安が医学的な根拠に基づいた「AGAである」という判断へと変わります。正常な頭皮をマイクロスコープで見ると一つの毛穴から太くてしっかりした髪が二本から三本束になって生えているのが確認できます。頭皮は青白く透き通るような色をしており毛穴の周囲には適度な窪みがあります。しかしAGAが進行している部位ではこの景色が一変します。まず目につくのが「軟毛化」と呼ばれる現象です。太い髪に混じって産毛のように細く頼りない髪が増え一つの毛穴から一本しか生えていない箇所が目立つようになります。また毛穴から髪が生えていない「空の毛穴」が見つかることもあります。これらはヘアサイクルが乱れ成長期が極端に短くなっていることを如実に物語っています。さらに頭皮が赤く炎症を起こしていたり過剰な皮脂で詰まっていたりする様子も鮮明に映し出されます。この視覚的な情報は患者自身にとっても衝撃的であり同時に納得感を与えるものです。医師から言葉だけで説明されるよりも自分の頭皮の拡大映像を見せられながら「ここの毛が細くなっていますね」と解説される方が現状を理解しやすく治療の必要性を強く認識することができます。また治療を開始した後も定期的にマイクロスコープで観察することで肉眼では分からないレベルの発毛や毛の太さの変化を確認することができ治療継続のモチベーション維持にも役立ちます。AGAかどうかを確実に判断したいのであれば一度クリニックでマイクロスコープによる診断を受けてみることを強くお勧めします。そこには嘘偽りのないあなたの頭皮の真実が映し出されているからです。